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出会い・感動インタビュー

母への「誕生日プレゼント」は、自分の誕生日に贈るんです。-北原照久さん

第1弾のお客様は、おもちゃのコレクションをはじめとする数々の活動で、人々に夢を与え続ける北原照久さん。
北原さんがこれまでいくつもの目標を実現してこられた原動力は、「ありがとう」を大事にする考え方と行動なのだそうです。
最も美しい日本語とも言われるこの「ありがとう」という言葉は、北原さんの人生にどんな具体的影響をもたらしてきたのでしょうか。
北原さんと同じく「ありがとう」を事業活動の原点として歩んできたわたしたちスヴェンソンが、興味津々でお話を聞いてきました。

北原照久さん/株式会社トーイズ代表取締役・横浜ブリキのおもちゃ博物館館長

1948年、東京生まれ。(株)トーイズ代表取締役・横浜ブリキのおもちゃ博物館館長。世界的 なブリキのおもちゃコレクターとして知られる。「多くの人に見て楽しんでもらいたい」という想いから、1986年4月に横浜山手で「ブリキのおもちゃ館」 をオープン。テレビ東京『開運!なんでも鑑定団』の鑑定士としても有名。主な著書に『夢の実現-ツキの10カ条』(株式会社トイズプランニング)などがあ る。

北原照久さん

 

ーやっぱり「感謝、ありがとう」なんだよね

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自分でも数えきれないくらい、毎日毎日「感謝、ありがとう」って口にしていますね。これは僕にとっての魔法の言葉なんです。「ありがとう」の気持ちを言葉にして、相手に伝えつづけると幸せが返ってくる。だから声に出す、出さなければいけません。たとえば外で何か買ってお金を払うときに「ありがとう」、従業員が一所懸命働いている姿を見ても「ありがとう」…もし、よく聞こえていなくても、その気持ちはどこかで必ず通じているんですね。
ですから僕は、お客さんにもスタッフにも常に「ありがとう」と言えるような仕事、会社、人生でありたいと思うんです。そのための感謝は、惜しみなく注ぐくらいでちょうどいいんじゃないかな。

人生のバイオリズムには波がありますから、いいときがあれば、当然悪いときもある。そこでジタバタしても意味がありません。むしろ大事なのは、いいときを長く過ごし、悪いときは早く終わらせてしまうこと。でも実は、それってちょっとした気の持ち方次第で変わるものなんですよ。
悪いときには「難が有る」と言いますよね。でも、難が有る、難が有る、と繰り返してみてよ。いつの間にかひっくり返って「有る難」つまり「有り難う」に変わるんです。だから悪いときこそ、どんどん「ありがとう」って口に出す。ピンチはチャンスって、実はそういうことですよ。そうすれば、下り坂はすぐにおしまい、次は上り調子で歩んでいける。そして、よくなってきたら、いつもと変わらずに感謝し続ければ、さらによくなっていくと思いませんか?

感謝すると相手は喜んでくれるし、自分もうれしいですよね。でも実際は、それは相手のためにすることではなく、全部自分のためなんです。いつも周りの人に楽しんでもらったり喜んでもらうことを考えていれば、結局は自分も楽しく、イキイキしていられる。一休さんの「たらい桶」の逸話を知っていますか?たらいの水を自分のほうにかき集めようとすると、わきから逃げてしまいますよね。でも前に押し出すと、手前に戻ってくる。「どうぞ」と差し出した手が、やがて自分に返ってくるようにね。これって真理です。つまり自分が幸せになりたかったら、一番の近道は周りを幸せにすることなんですよ。

しかもそれは少しも難しくありません。誰にだって「ありがとう」と言いたくなるような場面は必ずあるじゃないですか。たとえば今こうして生きていられる ことにも、感謝ですよね。そう思ったら、まず親に「ありがとう」を言わなければ……僕は誕生日に母にプレゼントをしています。
でもそのプレゼントは、母の誕生日じゃなく自分の誕生日にするんです。だからこそ意味がある。僕は自分自身が生きていることに感謝しているし、その僕を 生んでくれた記念日には、心からの感謝を表現したい。だから母にプレゼントを選ぶ。もし母が他界していたらお墓参りに行く。自分の誕生日に必ず出かけるのが習慣になってしまいましたね。

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「三カン王」って分かりますか?これは僕の生き方に染みついた考え方です。まず何にでも「関心」を持ち、そこに「感動」する心を持ち、「感謝」を伝えるという意味なんですが、中でも一番大事なのはやっぱり「感謝」。そう実感しているから、僕は空や星や木にもいつも感謝しますよ。たとえばゴルフは大好きだけど、朝早く起きるのはつらいときもある。でもね、どんなに眠くても、朝焼けの太陽を見れば「なんてきれいなんだ……」と感動して、眠気なんか吹っ飛んでしまう。だからこそ、そこでも口から出るのはやっぱり「ありがとう」なんですよ。

ープラスの発想が夢の実現への第一歩!

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自分が明るく前向きな気持ちで生きていく――誰でもそうしたいと思いますよね。簡単です。感謝の気持ちを持 てばいい。「ありがとう」が周りに伝わっていくと、次に自分も周りから「ありがとう」と言われる。うれしいですよね。そんな風に感謝の気持ちは広げていく ことができます。それがすべてにプラスの流れを生むんです。

そうして生まれるプラスの発想は、単なる能天気とは違いますよ。どんな人でも問題を抱えているけれど、「どうでもいい」という気持ちでは何の解決にもなりません。僕の言うプラス発想はまず、今の自分を見つめて、現状を受け入れることから始まるんです。そして自分のなかにあるマイナス要素を乗り越える気持ちと、そのための努力があって初めてプラスの発想が生まれる。なにかで失敗したときには、人のせいにするのではなく、神さまが与えてくれた試練だと思う。それだけで気持ちが全然変わってくるんですよ。まず元気になり、そして人の持つオーラである「波動」が上がる。ちなみに「類は友を呼ぶ」っていいますよね。それもこの波動が同じレベルで引き合うことだと思います。なぜかというと、10代のときの実体験があるからなんです。

中学時代、僕は劣等感にさいなまれ、はっきり言えば荒れていました。その頃はどこへ行っても、不思議とケンカするような相手とばかり出会ってしまう。勉強や友達のことで悩んでいたから、どうしても波動が低くなってしまっていたんでしょう。そうなると当時の自分と似たような人間ばかりが周りに集まってくる。低い波動同士が引き合って、そんな集団から抜け出せなくなってしまうんです。それが一変したのは高校でのたった一つの出来事がきっかけでした。テストで60点取ったときの「お前、やればできるな」という先生の言葉で自分に自信がついた。ポジティブな気持ちが僕の波動を変えてくれたんです。それからの出会いは素敵な人とばかり。その前の荒んでいた僕のような人間とは出会うことがなくなりました。波動が変わったことで、きっと何秒という差で行き違っているのでしょうね。

いい出会いはワクワクするし、人生を変えますよ。ワクワクしていれば絶対に楽しい。楽しければ笑いが生まれる。そして笑いのあるところには、人が集まってくるから、また新しい出会いが生まれる。いいですか、夢は1人では実現できません。ワクワクする気持ちや出会いが先にあり、夢が実現へと近付いていくんです。そのためにはイメージを持ち、成功しているビジョンを描くことが大切。夢は感謝と同じで、やっぱり口に出して言うことが絶対必要ですね。人に語ることにで、夢を共有して力になってくれる仲間が必ず現れる。100人に話して、聞いてくれるのがたった1人でもいいじゃないですか。1万回情熱的に楽しく語れば100人も集まります。その繰り返しで今の僕があるんです。

夢を持つことは本当に大事。人生の最大の喜びって、夢に向かっていくときだと思いませんか?その過程が何よ り楽しいし、幸せ。僕は17歳のときに加山雄三さん、そして吉永小百合さんに会いたいと思った。もちろん2人とも雲の上の大スター。みんな「いくらなんで も無理だ」と言いましたよ。でも結局は、52歳で加山さんに会い、同じステージで隣に立ってギターも弾けました。吉永さんに会うのには43年かけましたけ ど60歳で実現した。すぐに現実になるものなんて夢とは呼べないのかもしれません。もちろん、憧れの人に会ったらこんな話をしたいとイメージしましたよ。 それでうれしくなって、ワクワクする。夢が近付いてくる感じといえばいいのかな。そのときそのときが一番楽しかったですね。そんな経験をしてきたからこ そ、思い続ければ夢は叶うって自信を持って言えますよ。だって「夢」は見るものじゃなくて、叶えるものだから。

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