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出会い・感動インタビュー

コーヒーは、人を幸せにする飲み物。 このコーヒー文化を、 もっともっと広めていきたい。-田代 洋介さん

今回のインタビューのお客さまは、タリーズコーヒージャパン株式会社 営業本部トレーニンググループの田代洋介さんと、同社広報室の山口さほりさんです。田代さんは全国のタリーズコーヒー店で行っている、タリーズコーヒースクールを企画提案し運営している人物。より多くの人たちに本格的なコーヒーの淹れ方を指導しながら、コーヒーのおいしさや楽しさ、そして幅広い知識を学んでもらうことが、同スクールのコンセプトです。お二人にタリーズコーヒーに関する、さまざまなお話をお聞きしました。

田代 洋介さん/タリーズコーヒージャパン株式会社 営業本部トレーニンググループ

営業本部トレーニンググループ 第二チーム チームリーダー・2002年入社・1年半ほどの店舗マネージャーを経験し、トレーニングマネージャー(研修担当)に就任 ・2006年にコーヒースクールの立ち上げを任せられる ・現在、出張コーヒースクールや、コーヒーに関する社内教育を担当

田代 洋介さん

 

伊藤園のグループ企業として創業15年になるタリーズコーヒーの歴史や会社の概要についてお聞きします。

1997 年に東京銀座にタリーズコーヒーの1号店がオープンし、その翌年の1998年にタリーズコーヒージャパン株式会社が設立されました。2006年から、伊藤園のグループ企業となっています。オープン当初はビジネス街での出店が多かったのですが、徐々に商業施設、特に大規模複合施設内などでの出店が増えていきます。その後、駅ナカ施設や病院内の出店も進み、お客さまの層も男性客中心から女性客・ファミリー客へと広がっています。
タリーズコーヒーでは何よりも「お客さま一人ひとりに、一杯一杯手づくりでお出しする」ことを大切にしています。各店舗のバリスタたちは、オーダーが入ってからエスプレッソを抽出しています。そして、お好みに応じて1回ずつミルクを温めて、手作業で注いでいく。こうした一杯一杯手作りする事にこだわること、それがタリーズコーヒーの特徴です。

コーヒー豆の買付けに関しては、当社のバイヤーが直接現地に足を運び、生産国の農家の方とコミュニケーションを図りながら進めています。もちろん商社さんにお任せする方法もありますが、当社独自のこだわりや基準を理解していただくためにも、可能な限り現地へ赴いて、生産者との信頼関係の構築に努めています。もうひとつ、こだわっていることは国内焙煎です。タリーズコーヒー独特の香りと味、色を引き出すために、経験豊かなローストマスター(職人)が焙煎して最高の状態に仕上げています。

こういった豆へのこだわりと関連して、産地のひとつであるグァテマラでは、中小規模の農協を集めてコンテストを行っています。品質の高いコーヒー豆を選ぶ目的もあるのですが、より社会貢献的な意味合いも大きかったのです。入賞した農協には賞金がおくられ、買い取りの約束も交わされます。その賞金で地域に橋 を架けたり、農協に所属している農家の方たちのボーナスとして配られたり。こうした取り組みも、生産者とのコミュニケーションになっています。

田代さんは営業本部トレーニンググループに所属されています。どのようなお仕事を担当されているのでしょうか?

トレーニンググループは営業部門で、各店舗の運営や社員教育などを担当しています。新入社員、中途採用の社 員を含めて、入社時に必要な教育を行います。FCの店舗では、新規オープン時のスタッフ教育が中心。FC店も直営店も、新規立ち上げの場合はオープニング マネージャーが、アルバイトも含めた全スタッフをトレーニングします。直営の新規店ではストアアドバイザーが、在庫管理、店内の整理整頓、清掃状況の向上 などについて指導します。私は、タリーズコーヒースクールの運営を担当しています。このタリーズコーヒースクールというのは、お客さまとのコミュニケーションを目的に、おいしい コーヒーの淹れ方やコーヒーの知識などを通じてコーヒーの楽しさを体験していただくものです。立ち上げ当初は、企画から運営まで一人で行っていたので、スーツケースに道具を一式詰めて各店舗をまわり、講師としてスクールを行っていました。その後、社内にコーヒーマスター制度という資格制度が設置され、講 師となる有資格者を育成する側となりました。コーヒーマスター制度の中には3つの資格があります。3級がコーヒーアドバイザーで、現在1,000人ほどいます。2級がコーヒーマスターで7人が取得しました。1級はコーヒードクターと呼ばれ、現在まだ資格取得者はおりません。私自身は試験を作っているので、 受けることはできない立場にいます。
それ以外にも、企業からの依頼で社員のレクリエーション活動としてのコーヒースクールを開催したり、料理教室の臨時講座として行うこともあります。また、社会教育の一環として特別支援学校に出向き、カフェの仕事を体験してもらいながら、おいしいコーヒーを淹れて、先生たちをおもてなしするという授業に協力したこともあります。

コーヒースクールを企画提案―田代さんが立ち上げたタリーズコーヒースクールのことを、もう少し具体的に教えてください。

田代 洋介さん

タリーズコーヒースクールには、3つのコースがあります。コース1は「コーヒーの淹れ方・楽しみ方」で、これはご自宅でおいしいコーヒーを淹れて、楽しみたい方のための基礎コースです。ハンドドリップでの淹れ方、簡単なカフェ風のアレンジコーヒーなどもご紹介します。
コース2は「コーヒー豆知識と選び方」です。このコースでは、産地の違うコーヒーを飲み比べながら、自分の好きなコーヒー豆選びができるようになるためのヒントをお話します。テイスティングの方法や、さまざまな味わいのコーヒーと相性のいいスイーツなど、コーヒータイムがより楽しくなる情報をお伝えします。
コース3は「エスプレッソマシンの使い方・楽しみ方」です。味わい深くおいしいエスプレッソの抽出、熱い蒸気でミルクを泡立てながら温めていくミルクスチーミングの方法、カフェラテづくりなどを楽しんでいただきます。その他にも季節に応じたコース、たとえば夏ならば「おいしいアイスコーヒーの淹れ方」な どを用意しています。
1回の参加人数は4~8人程度、時間は約120分で参加費は2,000円。コーヒーアドバイザーが講師となり、お店の一角を使って行います。店頭やお電話、インターネットでもお気軽にお申し込みいただけます。それぞれのコースを修了された方には、後日認定書をお送りします。多くの人たちに、コーヒーを通して楽しい時間を過ごしてもらいたいと考えています。

―タリーズコーヒーではCSR活動も積極的に行っているとお聞きしました。その内容についてのご説明をお願いいたします。

タリーズコーヒージャパンには “子どもたちや青少年の成長を促すために、夢や目標のお手伝いをする“という理念があります。この考えに基づき、絵本を通じてアーティストの発掘・支援を行っているのが「タリーズピクチャーブックアワード」です。これは、それらの絵本を読む子どもたちへ夢や希望を与えたい、という気持ちから始まったプロ ジェクトでもあります。
年に一度、3つの作品が選ばれ、すでに30作品が絵本になっており各店舗で販売しています。こうした試みは、地域に密着した身近なカフェとしての当然の役 割と考えています。多くの人にこの絵本を知っていただくために、スタッフによる「絵本の読み聞かせ会」も開催。絵本の売上金の一部は、子どもたちのための NGO団体「セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン」に寄付しています。また、タリーズコーヒージャパンでは昨年から骨髄移植推進財団と共同で、骨髄バンクのドナー登録用のご案内パンフレットを制作し各店舗に置いています。パンフレットの配布を通じて骨髄バンクについて理解と、ドナー登録へのご協力をすることが目的です。この取り組みは、ある病院内にタリーズコーヒーの店舗を オープンしたことがきっかけでした。これにより一人でも多くの患者さんに、骨髄移植のチャンスが広がるよう全社員が願っています。

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