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社長挨拶 -MY MESSAGE-

感動と笑いの重要性

2015年9月30日

感動するということは、チームにとっても、どんな組織にとっても、
ものすごく大きくて、大事なことだと思っています。
感動というのは、不思議な力を持っていて、
嫌なことや、気に入らないこと、或いは非常に辛かったことがあったとしても、
それらを全部忘れさせてしまう大きな力を持っています。
だから、チームや組織は感動によって動かすものだと思っています。

今年の全国高校野球石川県大会の決勝戦で、
星陵高校が驚異の粘りを見せて小松大谷高校に大逆転しました。
0-8で負けていた9回裏、一挙に9点を奪ってサヨナラ勝ちし、
甲子園出場を手に入れたのです。

9回表、再登板したエースの岩下大輝投手(3年)が相手を三者三振に打ち取り、
笑顔でベンチに引き揚げてきました。
その岩下投手を見て、林和成監督は、「よし、笑おう」と思ったそうです。
「笑えば前向きになれる」 「自分達の野球ができる」
みんなで考えた星陵高校チームの合言葉は、「必勝」をもじった「必笑」だったとのこと。
この「笑い」が逆転劇の反撃を生んだのだと思います。

このことは、私が常に強調している、
「笑いの重要性」を確信する出来事の事例として加わりました。

それは、2004年の全日本大学総合卓球選手権でのこと。
今でも私は鮮明に覚えています。
明治大学は予選リーグで関西リーグ2部校の関大に負け、2位通過となり、
決勝トーナメントではシード権がなくなりました。

その夜ホテルに戻り、私は直ぐ選手全員を集め、大きな鏡のあるトイレに連れて行き、
その鏡に向かって、「とにかく笑え、苦笑いでもいいから笑え」と無理矢理笑わせました。
最初は苦笑いだった選手たちも、その自分の顔や、他の選手の顔がおかしくて、
本気で可笑しくなり、大きな笑いが沸き上がりました。

「よし、これでみんなドーパミンが出て、体中にエネルギーが充満したから、
明日の試合は大丈夫だ。ぐっすり寝て明日は新たな気持ちでガンバレ」・・・と
暗示をかけて励ましました。
結果、決勝トーナメント1回戦で、強豪愛工大に激戦の末逆転勝ちし、
その後、日大、中大を連破、
準決勝で優勝候補筆頭の青森大を倒すという快進撃を続けました。

ドーパミンという快感ホルモンの分子構造は、モルヒネ系のアヘンと同一の物質ですから、
笑ったり、褒められたりすると体が温かくなり、「浮遊感覚」すら起きるといわれています。

もう一つの事例を挙げます。
2011年 ワールドカップでの「なでしこジャパン」の活躍は、
皆さんも感動し、感激したことを覚えていると思います。

あの優勝をかけた一戦で、一度も勝ったことのない格上のアメリカを相手に、
絶対諦めない粘り強さでPK戦に持ち込みました。
円陣を組んだ佐々木監督は、「ここまで来ただけでももうけものや」と言って、
その場の雰囲気を和ませ、選手たちは笑顔にあふれていました。

対照的にアメリカチームは2度、同点に追いつかれたプレッシャーからか、
表情がこわばっていました。

笑顔はリラクゼーション、安心感、ゆとりを与えます。
特に緊張が高まる状況では筋肉の緊張を解き、良い状況を導き出すのです。
笑顔や笑いには不思議な魔法があり、
心から湧き上がる笑いは自らを解き放ち、力と勇気を与えてくれます。

どんな厳しい状況でも笑顔を忘れない余裕があったからこそ、
「なでしこジャパン」は、少ないチャンスをものにできたのだ・・・と思います。

私は、人生において一番大事なのは笑いだと思っています。
今まで、笑顔と明るさ、そして気持ちの切り替えを実践することによって、
どの位救われてきたか計り知れない経験をしてきました。

笑いはその場を明るくします。
そして、凄いパワーを持っているということを知り、
ぜひ、今後のご自身の人生に活かして欲しい・・・と心から思います。
 

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