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社長挨拶 -MY MESSAGE-

日本人として誇りを持とう

2015年9月30日

世界中から賞賛を寄せられた、東日本大震災でみられた、他人を思いやる日本人の姿は、いまだ記憶に新しいところです。

先日、筑波大学名誉教授の村上和雄先生にお会いしたとき、
先生は、「日本人のことを世界がどう観ているか、ほとんどの日本人は知らない。
マスコミの影響で、悪いところばかりに眼がいくようになっているが、科学・教育・技術・識字率・経済力・すべてのレベルで日本は限りなく優秀な国で、昔から「和」を尊ぶ心や「大自然を敬う」精神など、世界中の多くの人が圧倒され、尊敬の念を抱いている━
ということを自ら誇りを感じなければいけない・・・」と、おしゃっていました。
私も強く共感いたしました。

日本人の脳は世界の人々に比べて150g重いという説があります。
それは言語が多くて、50音を組合わせて色んな言語を使えるということで
脳が発達したことが要因ではないか、とも言われています。

「日本人の脳━脳の働きと東西の文化」という本の著者角田忠信さんは、日本人が自然に対する豊かな感受性を持っているのは、日本人型の脳をしているからであり、脳がそうなっているのは、日本語を使っているからだ・・・という研究成果を出しています。
つまり日本語を母国語とすることで、日本人特有の脳の働きをするようになった・・・と。
その特有な脳を持つ日本人は、さらに、独特な特性を持っているようです。

例えば、和を好のみ、争いごとは下手、思いやりがある。
深い恨みを持たず、プラス発想ができる。
「恥」の文化があり、「清く美しい」を大事にする。
自然を理解し、一体化するのが好き。
よく学び、よく働く。
「我欲」と「金銭欲」に無縁な人が多い。
他人に干渉したがらない。など

日本人がこのような特性を持っていることを考えると、これからの世界を救う担い手が日本人であるといわれていることも、理解できる気がします。

また、日本には素晴らしい伝統もあります。
それは、「感」「骨」「腹」の三つです。

まずは、「感」です。
感性をどうやったら鍛えられるか。象徴的なのは、お花見です。
世界各国の中でも、花見をするのは日本だけではないでしょうか。
日本人は感性の発達具合が凄いので、花を見て、ただ通り過ぎることは出来ません。
ゴザを敷いて酒を酌み交わしながら桜を愛で、桜と対峙します。
「あぁ、本当に綺麗だな…」と心に沙み入る、一体となるわけです。

感性が高まってくると、相手の気持ちが分かり、相手の痛みが分かり、物事の本質が分かる、そういうことに繋がってきます。
それが、最大の教育法であったわけです。

次に、「骨」感じたものを身に付けることを骨といいます。コツとは骨です。
この人、骨があるな…とか言いますね。
コツをつかむというのは、精神的な骨組みを体に構築することなのです。
何事をやるにしても必ずコツというものはあるけれども、それは口では言えません。
それを日本人は分かっていました。
本当に大切なコツというのは、師匠から盗むものです。
大切なことは教えてくれません。これは、教えられないから教えないのであって、別に意地悪をしているわけではないのです。

日本人というのは、非常に良く出来ていて、このコツを鍛える方法も用意してあります。
これが道です。
お茶は茶道、字を書けば書道、香道、剣を持てば剣道、柔道…みんな道にしてしまいます。
道というのは何かというと、先人の達人たちが、開発したコツというのを道として繋げていく…子に永遠と繋げていく…という意味があります。

そして、最後に「腹」「あの人は腹がある」「腹を決めてやろう」とか「腹を割って話そう」とか言いますが、腹というのは、「感」や「骨」があっても、何をやるにしても、最後は腹を決めてやらなければ駄目だということです。

腹を決めるというのは日本独自の言いまわしで、外国にはありません。
日本人は、「腹」に大切な魂のようなものが腹に入っている…ということを知っていたわけです。
腹を据えてやる…ということで心が動じない…ということが起こってくるわけです。

日本という国は、こうした「感」・「コツ」・「腹」というものを昔から大切にして、自然に受け継がれてきたわけです。
本当に日本という国は素晴らしい国だと思います。
そして、そこに生まれ、育った日本人も素晴らしい。
改めて、日本人であることに誇りを持ちましょう。

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